Jira Service Management でグループをリクエスト参加者として追加する方法
Kayabyte 著 · 更新日 2026年11月2日
結論: Jira Service Management の標準機能だけではできません。リクエスト参加者フィールドに指定できるのは個々のユーザーで、Jira のグループは指定できず、グループ参加者を求める Atlassian の要望 (JSDCLOUD-1268 (英語)) も実装されていません。組織を使えば、メンバーを参加者にしなくてもリクエストをメンバーに表示でき、自動化を使えば固定のユーザー リストを追加できます。Group Participants for Jira Service Management (英語) は、選択した Jira グループの全員を参加者として追加し、グループに新しく参加したユーザーを、該当する未解決のリクエストにも追加します。
リクエストが届いたとき、チーム全体で状況を追えるようにしたい場面があります。たとえば、請求に関する問い合わせは経理チーム、移転の依頼は総務チームといった具合です。Jira Service Management のリクエスト参加者は個々のユーザーで、グループを指定するフィールドはありません。このガイドでは、標準で利用できる方法と、それぞれの限界を説明します。
リクエスト参加者の仕組み
- リクエスト参加者 は、サービス リクエストにあるフィールドです。ここに追加されたユーザー全員に、そのリクエストの顧客向け通知が届き、ポータルでリクエストの閲覧とコメントができます。
- 指定できるのはユーザーで、グループではありません。グループを追加するには、メンバーを 1 人ずつ手動で追加する必要があります。
- 参加者になれるのは、そのサービス プロジェクトでリクエストを作成できるユーザーだけです。顧客に明示的なアクセス権が必要なサイトでは、その権限を持たないグループ メンバーは追加できません。
グループ参加者を求める Atlassian の要望 JSDCLOUD-1268 (英語) は、長年にわたり数百票を集めていますが、まだ実装されていません。
方法 1: 組織
組織は、Jira Service Management で顧客をまとめるための仕組みです。
- サービス プロジェクトで 顧客 に移動し、組織を作成するか、既存の組織を使用します。
- 組織にユーザーを追加します。
- 組織に属する顧客は、リクエストを組織と共有できます。エージェントも、リクエストを組織と共有できます。
注意点として、組織と共有すると、リクエストがメンバーに表示されるようになりますが、メンバーが参加者になるわけではありません。メンバーには「組織が追加されました」というメールが 1 通届き、その後の更新は、そのリクエストの通知をメンバー自身がオンにした場合にのみ届きます。また、組織は Jira のグループとは別のものなので、2 つのリストを同じ状態に保つ作業が誰かに発生します。
方法 2: Jira の自動化
自動化ルールを使うと、リクエストの作成時にリクエスト参加者フィールドを設定できます。
- トリガー: 作業項目の作成時。リクエスト タイプで条件を指定します。
- アクション: 作業項目を編集 で、リクエスト参加者 に追跡させたいユーザーを設定します。
固定のユーザー リストであればこの方法で対応できます。ただし、自動化には Jira のグループを現在のメンバーに展開する簡単な標準機能がないため、リストはルールの中に持つことになり、メンバーが増減したら手動で更新する必要があります。すでに作成済みのリクエストは、リストを更新しても変わりません。また、ルールを実行するたびに、サイトの月間の自動化の使用量にカウントされます。この使用量には、プランごとに上限があります。
スクリプトを使いたい場合は、atlassian-admin-scripts (英語) の jsm-group-participants スクリプトが利用できます。グループの現在のメンバーを、1 件のリクエスト、または JQL クエリに一致するリクエストの参加者として追加します。無料で MIT ライセンスのスクリプトで、公開されている REST API を使用します。実行は 1 回限りなので、メンバーが増えたら再実行してください。
方法 3: リクエスト作成者に参加者を追加してもらう
リクエスト作成者は、ポータルから自分で参加者を追加できます。単発のリクエストには十分ですが、「このチームを必ず参加させる」という運用には向きません。
自動化する前に決めておくこと
- どのリクエストが対象か。 通常は、サービス プロジェクトごとにいくつかのリクエスト タイプに絞り、すべてを対象にはしません。
- 新規リクエストのみか、未解決のリクエストも含めるか。 チームに新しいメンバーが加わったとき、すでに未解決のリクエストにも追加するかどうかを決めます。
- 退出したメンバーをどう扱うか。 グループから抜けたユーザーを未解決のリクエストから外すのか、リクエストが完了するまで残すのかを決めます。
Group Participants for Jira Service Management
Group Participants (英語) は、この課題のために弊社が開発しているアプリです。すでにある Jira グループをそのまま利用できます。
- サービス プロジェクトとリクエスト タイプごとにルールを設定でき、新規リクエストには、選択したグループの全員が参加者として追加されます。
- エージェント向けのアクションとして、作業項目のアクション メニューから、任意のグループをリクエストに追加できます。
- 1 時間ごとの同期で、グループに新しく参加したユーザーが、該当する未解決のリクエストに追加されます。退出したユーザーの削除は任意で、別のルールの対象になっているユーザーは参加者として残ります。
- 保存するのは設定とメンバーのスナップショットだけで、Atlassian の外部への通信は行いません。
- 独立したアプリとして動作するため、自動化のルール実行回数を消費しません。
Atlassian Marketplace で入手できます。CC の扱いについては、CC a whole team on every Jira Service Management request (英語) を参照してください。
グループからの参加者追加に対応する Marketplace アプリは他にもあり、より安価なものもあります。比較は Group request participants apps for Jira Service Management compared (英語) をご覧ください。
よくある質問
リクエスト参加者フィールドで Jira グループを選択できますか? できません。このフィールドに指定できるのはユーザーなので、グループを追加するにはメンバーを 1 人ずつ追加する必要があります。
リクエストを組織と共有することは、参加者を追加することと同じですか? いいえ。組織のメンバーはリクエストを閲覧でき、「組織が追加されました」というメールが 1 通届きます。その後の更新は、そのリクエストの通知をオンにした場合にのみ届きます。詳しくは Organizations vs request participants (英語) を参照してください。
Jira の自動化で、グループのメンバーを参加者として追加できますか? 自動化には、Jira のグループを現在のメンバーに展開する簡単な標準機能がありません。そのため、ルールには固定のユーザー リストを持たせることになり、チームが変わったら手動で更新する必要があります。
Group Participants は Jira の自動化の実行回数を消費しますか? いいえ。独立した Forge アプリとして動作するため、自動化の使用量にはカウントされません。
リクエスト参加者になれるのは誰ですか? そのサービス プロジェクトでリクエストを作成できるユーザーだけです。顧客に明示的なアクセス権が必要なサイトでは、その権限を持たないグループ メンバーは追加できません。
Jira Service Management、Jira、Atlassian は Atlassian の商標です。Kayabyte は独立した開発者であり、Atlassian と提携しておらず、Atlassian による承認も受けていません。